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KLPマガジン
株式会社KLPコーポレーション

Vol.1 建築士に必要な「才能」や「気質」
2022.8.09PICK UP
〝設計〟というお仕事 〜建築士の毎日から
建築士になるために、必要な才能とは?
「建築士になるには、どんな才能を持っていなければいけませんか?」
学生の人から、こんな質問をされたことがあります。私は、こう答えました。
「物を創るために、いろんな物を見たり、読んだり、人の話を聞くことを『面倒くさい』と思わない才能ですね」
もちろん、設計の仕事をする上では、二次元的な物を見て三次元的な物を想像できることが必要。つまり、図面を見て、頭の中で立体的な建造物を描けるという能力は絶対に必要です。でも、この能力は、実際に現場に出て、パースや縮寸の模型づくりの経験を重ねていけば、自然と身につく物。
必要なのはその前段階です。将来のためにいろんな物を見聞きし、経験することを苦にせず、むしろキャリアとして自分の中に積み上がって行くことを楽しめるようでないと、緻密で細かい作業の多い設計の仕事は身につかないと思います。
建築士になるために必要な、もう一つのポイント
もうひとつ、私が毎日の仕事の中で感じているのは、ヒヤリング能力=取材力の大切さです。
市井の家造りにおいて、お客様の要望や夢語りというものは、抽象的なのが当たり前ですから。
我慢強く、何度も話し合いを重ねて、必ずお客様の中にある「家での生活に必要な条件」を抽出する。その能力が、私のような立場の建築士には、最も必要な物だと思います。